大切な品を安心して手放す遺品供養|費用相場と自分でできる手順

ご家族を亡くされたあと、遺品を前に「何から手をつければよいか」とご不安な方も多いでしょう。

思い出のあるお品物に感謝を伝え、心の整理をつける区切りになるのが遺品供養です。本記事では、無理のない遺品供養の費用相場やご自身でできる手順を解説します。手が止まってしまう方のお心が少しでも軽くなれば幸いです。

関 友宜 わかりやすい家族葬 事業責任者
著者

関 友宜
わかりやすい家族葬 事業責任者

葬儀業界10年以上。対応した葬儀施行件数は2000件以上。
その中で、葬儀の「後」も多くの人が悩むことを経験しました。葬儀が終わってホッと一息つくのもつかの間。遺品整理や相続など、多くの人が悲しみから立ち直りきっていない中、慌ただしく進めていかれます。

その現状を少しでも支えようと、自身の経験をもとに遺品整理に関する正確な情報発信やリアルな声をお届けしております。

著者(関)

ご家族を亡くされたなか、遺品整理と向き合うのはご負担が大きいことと思います。
「何から始めればいいか」とのご相談は多いですが、焦る必要はありません。
この記事が、ご家族の心の負担を軽くする一助となれば幸いです。

この記事はこんな人におすすめ

  • 遺品整理を何から始めればよいか悩んでいる方
  • 供養にかかる費用の目安を知っておきたい方
  • お品物を適切に手放す方法を探している方
目次

遺品供養の目的と対象になるお品物

遺品供養とは故人さまの品に感謝を伝え心の負担を軽くする儀式です。法的な義務はありませんが、大切な区切りになります

供養の対象となる品とお焚き上げが難しい品

供養の対象として選ばれるのは衣類や写真などです。お寺や神社で火によって浄化するお焚き上げが行われます。

ただしプラスチックや家電製品は燃やせません。供養後は自治体のルールに従ってお手放ししてください。

仏壇や位牌のお手放しに必要な閉眼供養

仏壇や位牌を手放す際は、魂を抜いてただのお品物に戻す閉眼供養(魂抜き)が必要です。一般的には菩提寺にご相談します

著者(関)

「大きなお仏壇をどう処分すればいいか」とのご質問はよくお受けします。
仏具店や事業者に相談し、閉眼供養から引き取りまで手配できるケースも少なくありません。
専門家を頼ることもご検討ください。

遺品供養の依頼先と費用の目安

遺品供養は寺院や神社へ依頼するか、お片付けを行う事業者へ依頼する方法があります。状況に合わせて無理のない方法をお選びください

まずは一般的な費用の目安をまとめました。

依頼先費用の目安
寺院・神社への持ち込みや郵送段ボール1箱(3辺合計100cm程度)で3,000円〜5,000円
事業者へ依頼する訪問供養2万円〜5万円
著者(関)

ご供養の費用は依頼先や量により大きく変わります。
「費用をかければ良い供養になる」わけではありません。
大切なのは故人さまを偲ぶお気持ちです。負担がかからない範囲で最適な方法をお選びください。

寺院への持ち込みと郵送での供養

お付き合いのあるお寺があれば、まず遺品の供養をご相談ください。お焚き上げにより心やすらかにお手放しできます

遠方でお寺に何度も通えない方には、郵送供養がおすすめです。手順は以下の通りです。

  • 特定の寺院や神社がないか確認する
  • 受け入れサイズや供養料を調べる
  • ガラスなど燃えない部品がないか確認する

事業者への引き取り依頼

遺品整理を行う事業者にお片付けとあわせて供養を依頼する方法もあります。

合同供養は費用に含まれることも多く、費用の負担を和らげることができます。お見積りだけでもお取りください

葬儀後、多くの方が「遺品整理・相続」の準備不足を感じます。窓口をまとめることでご家族の負担を減らせます。

著者(関)

事業者に供養も依頼し、「心の整理」と「お片付け」を一緒に進めることで、気持ちが楽になったとおっしゃる方もいます。
窓口をまとめるのは、ご負担を減らす良い方法です。

ご自身で供養する手順と事業者の選び方

費用をかけずご自宅で遺品の供養を行う方法もあります。事業者に依頼する際は許可や実績を確認することが大切です。

費用をかけず塩でお清めをする方法

ご自身で供養したい場合は塩を使ったお清めが有効です。丁寧にお見送りすれば、お心が少しでも軽くなるはずです。

  • ほこりを落とし白い紙や布の上に置く
  • 手を合わせ感謝を伝える
  • お清めの塩を「左・右・左」の順に振りかける
  • 紙や布で包み別の袋に入れる

塩はご家庭にある一般的なものでかまいません。お包みしたあとは自治体のルールに従ってお手放ししてください。

著者(関)

手を合わせてお見送りすることも立派なご供養です。
「今までありがとう」と声をかけお清めするだけでも、心が軽くなる方は多くいます。
ご納得できるお別れをなさってください。

トラブルを防ぐ確認事項と許可の違い

事業者に依頼する場合、追加料金の有無や作業範囲の確認が大切です。

お見積りは必ず書面で受け取ります。

2〜3社から相見積もりをとり、ご不安な点は遠慮なくご確認ください

著者(関)

高額な追加料金を請求する事業者もいるため、「安すぎる見積り」には注意が必要です。
不安を感じた場合は周りに相談するか相見積もりを取ってください。

間取りお部屋の片付けにかかる費用の目安
1R・1K3万〜8万円
1DK〜1LDK5万〜20万円
2LDK12万〜30万円
3LDK17万〜50万円

事業者の選び方は、後悔しない遺品整理・不用品回収業者の選び方と地域別おすすめ業者一覧をご参照ください。

事業者が不用品を運ぶには一般廃棄物収集運搬業許可が必要です。

産業廃棄物収集運搬業許可しか持たない事業者では回収ができません

名称概要
一般廃棄物収集運搬業許可ご家庭の不用品を運ぶために必須の許可
古物商許可都道府県公安委員会が交付する、中古品の買取に必要な許可
遺品整理士遺品整理士認定協会が認定する民間の資格(国家資格ではない)

無許可回収は環境省なども注意喚起しています遺品整理士が在籍しているかも判断材料になります。

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遺品供養に関するよくある質問

遺品供養をしないとどうなるのでしょうか?

法的な義務はないため、ご供養しなくても問題ありません。ただ、大切なお品物をそのまま処分することに罪悪感を覚える方は多いです。ご供養して手放すことで、ご家族の心の負担が軽くなるのが利点です。

写真や手紙だけをご供養することはできますか?

写真やお手紙など思い入れの強いお品物だけをご供養することは可能です。塩でお清めする方法や、お寺や神社にお焚き上げをお願いする方法があります。郵送で引き受けてくださる寺院もございます。感謝を込めてお見送りすることが大切です。

供養が終わったあとの遺品はどうなりますか?

お寺や神社では、可燃性のものはお焚き上げとして浄化されます。プラスチックや金属など燃えない素材は、ご供養後に産業廃棄物や一般廃棄物として処理されます。お片付け事業者に依頼した場合でも、ご供養後に法令に基づき適正な処分が行われます。

まとめると...

遺品供養で後悔しないために

遺品に感謝を伝え区切りをつける遺品供養は、ご家族の心の負担を軽くする大切な儀式です。

お寺への持ち込みや専門事業者への依頼など、状況に合わせ最適な方法をお選びください。

ご自宅で塩を使いお清めするだけでも立派なご供養です。無理をせずお見送りください。

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