遺品と形見の違いとは?後悔しない形見分けのマナーと手順

大切な方を亡くし、遺品整理に手が止まる方は少なくありません。

遺品は故人さまが生前に所有されていたすべてのお品物です。一方、形見は遺品の中から選ばれた、故人さまが深く愛用されていたお品物(遺品の一部)を指します。

本記事では、遺品と形見の違いや遺産との区別、後悔しない形見分けの手順を解説します。

関 友宜 わかりやすい家族葬 事業責任者
著者

関 友宜
わかりやすい家族葬 事業責任者

葬儀業界10年以上。対応した葬儀施行件数は2000件以上。
その中で、葬儀の「後」も多くの人が悩むことを経験しました。葬儀が終わってホッと一息つくのもつかの間。遺品整理や相続など、多くの人が悲しみから立ち直りきっていない中、慌ただしく進めていかれます。

その現状を少しでも支えようと、自身の経験をもとに遺品整理に関する正確な情報発信やリアルな声をお届けしております。

この記事はこんな人におすすめ

  • 遺品と形見の違いがわからず悩んでいる方
  • 形見分けの適切な時期やマナーを知りたい方
  • 遺品整理や相続のトラブルを未然に防ぎたい方
目次

遺品と形見の違いとは

遺品は故人さまが生前に所有されていたすべてのお品物です。一方、形見はその中から選ばれた深く愛用し思い入れのあったお品物であり、形見は遺品の一部となります。

遺品はすべての所有物、形見はその一部の愛用品

遺品には家具や衣類などすべてのお品物が含まれます。その中で、故人さまのお人柄を感じられるものが形見に選ばれます。

価値の高いものである必要はなく、思い出をしのべる心のよりどころとなれば十分です。

遺品整理を進める際は、以下の手順をご参考にしてください。

  1. お部屋全体を確認し、貴重品などの遺産とそれ以外の遺品を仕分ける
  2. 遺品から、故人さまの思い入れが深いお品物を形見として選ぶ
  3. 判断に迷う高価なお品物や不用品は、専門家や事業者に相談する
著者(関)

葬儀後に片付けと向き合うのはお辛いことです。一気に進めず、まずは思い出の品を手に取るところから、ご自身のペースで始めてみてください。

財産的価値を持つ「遺産」との区別

遺品・形見と、現金や不動産など財産価値のある「遺産」は区別が必要です。

高価な時計などを安易に形見分けすると、相続税の対象になるおそれがあります。

また、相続放棄を検討中の場合、遺品の処分が相続を承認したとみなされるおそれがあります。処分前に必ず専門家へご確認ください。

著者(関)

良かれと思って高価な品を分け合い、相続放棄ができなくなるトラブルもあります。後々の問題を防ぐため、迷った際は自己判断せず専門家に相談しましょう。

ご葬儀のあとはご不安を抱える方も多くいらっしゃいます。わかりやすい家族葬 はばたきグループ運営では、ご葬儀のあとの遺品整理や相続のご相談まで、1つの窓口でまとめて対応できるため、お疲れのご家族のご負担を軽くすることができます。

遺品と形見の違いから考える、適した品と避けるべき品

形見分けには、故人さまが日常的に愛用されていた衣服や万年筆などが適しています。一方、現金や金券、壊れた不用品などは適しません。

思い出をしのべる形見と避けるべき品物

愛用していた腕時計や衣服が形見の代表例です。事前にお手入れをしてからお渡しすると喜ばれます。万年筆や写真なども、思い出の品として適しています。

手放すか迷うときは、無理に急がず手元に残しておきましょう。

著者(関)

形見分けに絶対のルールはありません。使い込まれた品が心の支えになることもあります。迷ったときは無理に手放さず、手元に置くのも立派なご供養です。

現金や金券は財産分与の対象となるため形見分けは避けます。相手の負担になる不用品や生き物も控えましょう。

形見に適したお品物形見に避けるべきお品物
時計・アクセサリー現金・金券
お洋服・万年筆壊れて使えない不用品
趣味のコレクション引き取り手の負担になる生き物

仕分けが難しいときは、事業者へお片付けを任せるのも方法です。

後悔しない遺品整理・不用品回収業者の選び方と地域別おすすめ業者一覧もご参考に、お見積りを依頼してみましょう。

  • 家庭の不用品回収には一般廃棄物収集運搬業許可が必要です
  • 産業廃棄物収集運搬業許可では、一般家庭の遺品整理の回収はできません
  • 買取を行う事業者には古物商許可が必要です

先に買取を依頼すると、費用を抑えられる場合があります。ただし、買い取れない品が残る点にはご注意ください。

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著者(関)

事業者への依頼時は不当な追加請求などのトラブルにご注意ください。必ず現地見積もりを依頼し、書面で内訳を出してもらうことが大切です。

トラブルを防ぐ形見分けの時期とマナー

形見分けの時期は宗教によって異なり、仏教では四十九日法要後が一般的です。贈り物ではないため過度な包装は避け目上の方へ贈るのは原則控えるのがマナーです。

宗教形見分けの一般的な時期
仏教忌明けとなる四十九日の法要後
神道三十日祭、または五十日祭のあと
キリスト教死後1ヶ月の追悼ミサのあと

お渡しする際は、白い半紙に包むのが丁寧です。相手が目上の方でも、本人の強い希望があればお渡しして構いません。

価値が高いお品物は課税対象になるおそれがあります。以下の点にご注意ください。

  • 1個・1組で5万円を超える品は、相続財産とみなされやすい傾向にあります
  • 相続放棄の申述期限は、相続開始を知ったときから3ヶ月以内です
  • 遺産総額が基礎控除額(3,000万円+600万円×法定相続人の数)を超える場合は注意が必要です

事業者へ依頼する際は、見積りを書面で受け取り、追加料金の有無を確認しましょう。相見積もりは2〜3社が目安です。現地見積りを断る事業者は避けると安心です。

間取り費用相場の目安
1R・1K3万〜8万円
1DK〜1LDK5万〜20万円
2LDK12万〜30万円
3LDK17万〜50万円
著者(関)

費用面の不安を解消するためにも、複数社から相見積もりを取り、比較検討することが大切です。無理のない範囲で進めましょう。

ご葬儀からその後のことまで、ご不安を抱える方もいらっしゃいます。わかりやすい家族葬では、すべて自社のプロスタッフが対応するため品質が高く、安心してお任せいただけるお葬式をご提供しています。

遺品と形見の違いに関するよくある質問

形見分けを始める時期に決まりはありますか

仏教は四十九日法要後、神道は三十日祭や五十日祭後、キリスト教は死後1ヶ月の追悼ミサ後が目安です。厳密な決まりはないため、親族が集まりやすい時期に、気持ちが落ち着いてから進めましょう。

形見として避けたほうがよいものは何ですか

相続対象となる現金や金券、負担になる生き物、壊れた不用品は避けましょう。高価な品を安易に分けると相続税の対象になったり、相続放棄が認められなくなるおそれがあります。

形見分けの品物はどのように包むのがよいですか

お祝いではないため過度な包装は控えます。きれいに手入れしたうえで、白い半紙や無地の和紙に包んでお渡しするのが丁寧なマナーです。

まとめると...

遺品と形見の違いを理解して後悔のない整理を

遺品は故人さまの全所有物であり、形見は深く愛用されていた思い出の品です。

価値のある遺産とは区別し、高価な品は相続税に注意しながら、四十九日などの節目に整理しましょう。

ご自身での整理が難しい場合は、無理せず信頼できる事業者へご相談ください。

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