実家の遺品整理は何から始める?時期の目安と手順・費用相場

「実家の遺品整理は何から手をつければよいか分からない」とお悩みの方は多く、故人さまの遺品を前に手が止まってしまうのも無理はありません。

本記事では、開始時期の目安や手順、費用相場を解説します。賃貸は早めの退去対応が必要ですが、持ち家なら心が落ち着いた時期で問題ありません

心身ともにお疲れの時期ですので、無理をせず、まずは重要書類を探すことから始めましょう。

関 友宜 わかりやすい家族葬 事業責任者
著者

関 友宜
わかりやすい家族葬 事業責任者

葬儀業界10年以上。対応した葬儀施行件数は2000件以上。
その中で、葬儀の「後」も多くの人が悩むことを経験しました。葬儀が終わってホッと一息つくのもつかの間。遺品整理や相続など、多くの人が悲しみから立ち直りきっていない中、慌ただしく進めていかれます。

その現状を少しでも支えようと、自身の経験をもとに遺品整理に関する正確な情報発信やリアルな声をお届けしております。

この記事はこんな人におすすめ

  • 実家の遺品整理を何から始めればよいか迷っている方
  • ご自身で片付けるか、専門の事業者に依頼するか悩んでいる方
  • 費用の相場や業者の選び方を知りたい方
目次

実家の遺品整理は何から始める?開始時期の目安

遺品整理をいつ始めるかについて明確な決まりはございませんが、賃貸か持ち家かで開始時期の目安は異なります

期限のある手続きから逆算し、事前に親族間で方針を共有しておくと安心です。

賃貸と持ち家で異なる開始時期と初期対応

賃貸の場合は明け渡しまで家賃がかかるため、早めの対応が必要です。持ち家は期限がないため、四十九日など心が落ち着いたタイミングで構いません。

まずは期限の近い手続きを優先しましょう。以下は目安となる期限です。

著者(関)

実家の整理を考えるのは心身ともに大変なことです。
まずは深呼吸をして、期限のある手続きから一つずつ確認していきましょう。

お手続きの内容期限の目安
厚生年金の死亡届亡くなった日から10日以内
国民年金の死亡届亡くなった日から14日以内
相続放棄のお手続き相続の開始を知った時から3ヶ月以内
賃貸住宅の退去予告退去希望日の1〜2ヶ月前

作業前に、まずは以下の3点から重要書類をお探しください

  1. 通帳などの貴重品をまとめる
  2. 年金手帳など、早めの手続きが必要な書類を確保する
  3. 登記簿謄本など住まいに関する書類を探す

なお、相続放棄をご検討中の場合、事前に遺品を売却・処分すると、相続を承認したとみなされる恐れがあります。

手をつける前に必ず専門家へご確認ください。

著者(関)

予期せぬ負債が見つかるケースもあります。
「少し片付けるだけ」と手をつけて相続放棄ができなくなるのを防ぐため、不安な場合は必ず専門家にご相談ください。

ご不安の多い「遺品整理や相続」についても、1つの窓口でまとめてご相談いただけるため安心です。

自力で行うか専門業者に依頼するかの判断基準

自力か業者依頼かで迷った際は、作業日数や実家までの距離を基準に判断しましょう。お疲れの時期ですので、無理のない選択をしてください。

ご無理のない範囲で専門事業者を頼る

自分たちで行えば思い出を振り返りながら進められますが、無理をして体調を崩しては元も子もありません

以下の基準を参考に、不安な場合はまず見積もりを取りましょう

判断の基準考慮すべきポイント
作業に充てられる日数退去期限が迫っているか、作業時間を確保できるか
ご実家までの距離と費用何度も通う交通費が、事業者への依頼費用を上回らないか
大きな荷物の搬出重いお品物を安全に運び出せるか

実家が遠方の場合は往復の交通費や宿泊費がかさみ、自力で行う方が結果的に高額になるケースもあります。

著者(関)

遠方から通って疲弊し、後から依頼される方も多いです。
交通費だけでなく、仕事の休みを削る負担も大きいため、最初から専門業者に任せるのも賢明な選択肢です。

大型家具等だけを業者に任せるのも手です。なお、不用品を回収するには一般廃棄物収集運搬業許可が必要です。

実家の遺品整理を本格的に進める手順と費用相場

業者に依頼する場合の費用は、1R・1Kで3万〜8万円程度が目安です。量や間取りで変動するため、事前に見積もりで確認しましょう。

貴重品の探索から迷わず進める手順

自分で進める際は、以下の具体策を参考に計画を立てましょう。

  • 手近な場所など、進める範囲を狭く決める
  • 迷った品は、「保留」にする箱を用意する
  • 自治体の収集日に合わせ、無理なく処分を進める

焦る必要はありません迷う品は家族で相談し、ゆっくり判断することで処分後の後悔を防げます。

著者(関)

処分して後悔するケースは非常に多いです。
迷うものは「保留箱」に入れ、数ヶ月後に改めて見直すと、納得のいく判断がしやすくなります。

業者に依頼する場合の費用相場と選び方

費用相場は以下の通りです。荷物量やエレベーターの有無等で変動します。

間取りの目安費用の相場
1R・1K3万〜8万円
1DK〜1LDK5万〜20万円
2LDK12万〜30万円
3LDK17万〜50万円

高額請求などのトラブルを防ぐため、信頼できる業者を選ぶポイントをまとめました。

  • 相見積もりを取り、追加料金の有無を書面で確認する
  • 現地で見積もり(実際に部屋を見て算出)をしてもらう
  • 中古品買取に必要な「古物商許可」の有無

家庭の遺品整理に使えない「産業廃棄物収集運搬業許可」との混同に注意しましょう。また、無料回収のトラック等は、不法投棄や高額請求の恐れがあります。

著者(関)

悪質業者によるトラブルを防ぐため、見積書に「追加料金なし」と明記されているか必ず確認しましょう。
少しでも違和感があれば、その場での契約は避けてください。

遺品整理士の在籍も安心の目安です。費用を抑えるため、買取を先行依頼する方法もありますが、買取不可の品が残る点には留意しましょう。

業者選びは、遺品整理・不用品回収業者の選び方とおすすめ業者一覧もご参考ください。

合わせて読みたい関連記事

実家の遺品整理に関するよくある質問

実家の遺品整理はいつまでに終わらせるべきですか?

明確な期限はありませんが、賃貸の場合は退去まで家賃がかかるため早めの対応が推奨されます。持ち家の場合は四十九日などを終えてお心が落ち着いてからで問題ありません。

遠方の実家を整理する場合、何から始めればよいですか?

まずは貴重品や重要書類の確保から始めます。一度に片付けようとせず、範囲を絞って少しずつ進めましょう。遠方で通うのが難しい場合は交通費がかさむため、無理せず業者への依頼も検討してください。

遺品整理を業者に依頼するときの注意点はありますか?

トラブルを防ぐため、必ず2〜3社から相見積もりを取り、追加料金の有無を書面で確認しましょう。古物商許可の有無や遺品整理士の在籍も信頼の目安になります。

まとめると...

実家の遺品整理で後悔しないために

実家の遺品整理は、まず重要書類を探すことから始めましょう。賃貸の場合は早めの対応が必要ですが、持ち家ならお心が落ち着いた時期で問題ありません。

遠方で通うのが困難な場合などは、無理をせず専門業者を頼りましょう。複数社から相見積もりを取り、追加料金の有無を書面で確認することでトラブルを防げます。

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